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  寝具と眠り
 
 

寝具に関する常識には大間違いがいっぱいあります。
健康のため正しい知識を学びましょう。

 

かさ高布団はいい布団?
ふかふかの布団に高級品のイメージをお持ちの方は多いようです。かつて綿ふとんしかなかった頃は、中わたがたくさん入った布団ほど高級品でした。そして第二次大戦中に、木綿が欠乏したことで、かさ高に対する憧れはいっそう高まり、このようなイメージが定着してしまったようです。しかし、中わたの素材が多様化し、その加工法も進化した現在、このイメージは必ずしも正しいとは言えなくなっています。ブームの羽毛団を例にとれば、成熟しきっていない小さな羽毛でもかさ高くすることは技術的に可能です。けれども加工によって体にプラスをもたらす本来の機能が損なわれてしまいます。つまり問題は「かさより質」なのです。

 

ふわふわベッドは気持ちいい?
全身が沈み込むようなふわふわのベッドはいかにも気持ちよさそう。けれども実はこれほど体に悪い寝具もありません。正しい姿勢が保てない上に、寝返りが打ちにくくなるというのがその理由。人間にはS字形の背骨を中心にした自然な姿勢があります。しかし、日中の激しい活動のため、背骨にはひずみがうまれます。このひずみを矯正するために打つのが寝返り。けれども、ふわふわのベッドでは、重いおしりと胸が沈み込んでしまうため、寝姿勢が不自然となり矯正効果がうまく働きません。それが肩凝りや腰痛の原因に。ベッドや敷布団はしっかりと体を支え、腰と胸の沈み込みを少なくするものでなければならないのです。

 

布団は暖かければよい?
これも間違い。人体には睡眠中にコップ1杯もの水分を排出したり、中心部の体温を1度下げるといった生理現象が起こります。こうした生理現象を考えた場合、深部の体温が十分に下がらない上、拍動数もあまりおちないことが知られています。
その結果、眠りは浅くなり、体調も崩れることに。健康のためにはとてもお勧めできません。布団は「暖かすぎず寒すぎず」を
実現してくれるものが一番なのです。
ちなみに人間が快適に感じる寝床の内部の気候は気温33度、湿度50%と言うものです。

 

枕は高いほどよい?
「高まくらは出世する」との言い伝えがあるからでしょうか。枕は高いほうがよいと思っておられる方が多いようです。残念ながらこれも間違い。高すぎる枕は肩凝り・腰痛・いびきなどの原因になります。理想的な寝姿勢は自然体でスッと立ったときの姿勢をそのまま横にしたときのイメージ。この姿勢は7つの骨からなる首の骨組(頚椎)が自然なカーブを描いて初めて実現するのです。この頚椎のカタチには個人差があるため当然高さも人によって異なります。

また素材としては
●頭寒足熱と言われるように熱がこもらない、
●吸湿性・発散性にすぐれている、
●頭蓋骨を安定させるためにはあまり堅すぎないもの・・・
といった条件を満たすものが最適です。